Office2019になってから以前のようにインストーラーを実行し簡単にインストールできなくなりました。
最初は戸惑いましたが、一度覚えてしまえば難しいことはありませんのでこの記事を参考にOffice2019(VL版)のインストールをしてみましょう。
インストールの工程は大きく分けて以下の3つです。
2.構成ファイル Configuration.xml の作成
3.Office製品のインストール
それでは早速インストール方法を説明していきます。
目次
Office 2019 Deployment Toolのダウンロードと展開
以下のダウンロードページから「Office 2019 Deployment Tool」をダウンロードします。
Office 2019 Deployment Toolダウンロードページ
ダウンロードできたファイルを実行し「Office 2019 Deployment Tool」展開すると次のファイルが作成されます。
・configuration-Office365-x64.xml
・configuration-Office365-x86.xml
・configuration-Office2019Enterprise.xml
「setup.exe」以外の3つのファイルは使わなくても問題ありません。
構成ファイル Configuration.xml の作成
1.メモ帳などを使ってファイル「Configuration.xml」を作成します。
2.作成したファイル「Configuration.xml」の内容を次のように編集します。
コードをコピー&ペーストすると簡単に作成できます。
※以下のコードは32ビット版のOffice Standard 2019をインストールする為の内容の構成ファイルです。
この内容を部分的に変更することにより32/64ビット版の指定やインストール製品を変更することができます。
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<Configuration> <Add OfficeClientEdition="32" Channel="PerpetualVL2019"> <Product ID="Standard2019Volume"> <Language ID="ja-jp" /> </Product> </Add> </Configuration> |
【32bit版と64bit版の変更方法】
「OfficeClientEdition」を「32」または「64」にすることにより、32ビット版/64ビット版を指定できます。
【インストール製品の変更方法】
「Product ID」を変更することによりインストール製品を変更できます。
Product IDを確認したい場合はProduct ID一覧をご覧ください。
Configuration.xmlの作成例
代表的な製品のConfiguration.xmlの内容です。
メモ帳等のテキストで作成しファイル名「Configuration.xml」で保存します。
Office Standard 2019
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<Configuration> <Add OfficeClientEdition="32" Channel="PerpetualVL2019"> <Product ID="Standard2019Volume"> <Language ID="ja-jp" /> </Product> </Add> </Configuration> |
Office Professional Plus 2019
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<Configuration> <Add OfficeClientEdition="32" Channel="PerpetualVL2019"> <Product ID="ProPlus2019Volume"> <Language ID="ja-jp" /> </Product> </Add> </Configuration> |
Excel 2019
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<Configuration> <Add OfficeClientEdition="32" Channel="PerpetualVL2019"> <Product ID="Excel2019Volume"> <Language ID="ja-jp" /> </Product> </Add> </Configuration> |
Word 2019
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<Configuration> <Add OfficeClientEdition="32" Channel="PerpetualVL2019"> <Product ID="Word2019Volume"> <Language ID="ja-jp" /> </Product> </Add> </Configuration> |
PowerPoint 2019
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<Configuration> <Add OfficeClientEdition="32" Channel="PerpetualVL2019"> <Product ID="PowerPoint2019Volume"> <Language ID="ja-jp" /> </Product> </Add> </Configuration> |
Access 2019
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<Configuration> <Add OfficeClientEdition="32" Channel="PerpetualVL2019"> <Product ID="Access2019Volume"> <Language ID="ja-jp" /> </Product> </Add> </Configuration> |
Outlook 2019
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<Configuration> <Add OfficeClientEdition="32" Channel="PerpetualVL2019"> <Product ID="Outlook2019Volume"> <Language ID="ja-jp" /> </Product> </Add> </Configuration> |
Office製品のインストール
インストールの準備として構成ファイル「configuration.xml」と「setup.exe」を任意の同一フォルダ内に配置してください。
オンライン環境でインストールする場合とオフライン環境でインストールする場合の2通りの手順について説明します。
オンライン環境でインストール
コマンドプロンプトを起動してファイルのあるフォルダへカレントパスを移動します。
オンライン環境の場合は次のコマンドを実行するとインターネット経由で製品のインストールが行われます。
オフライン環境でインストール
オフライン環境の場合は最初にオンライン環境で製品のセットアップファイルをダウンロードします。
そのダウンロードしたファイルをからインストールが行われます。
セットアップファイルのダウンロード
次のコマンドを実行するとファイルのダウンロードが開始されフォルダ内に「Office」フォルダが作成されます。
ファイルサイズや回線速度にもよりますがダウンロードは時間がかかりますので完了を待ちましょう。
インストール
ダウンロードしたフォルダ「Office」、「setup.exe」「configuration.xml」をインストールを行いたいパソコンへコピーします。
これらのファイル・フォルダは同一のフォルダ内に配置してください。
インストール先のパソコンでコマンドプロンプトを起動しファイルのあるフォルダへカレントパスを移動します。
次のコマンドを実行するとオフライン環境でインストールが開始されます。
Product ID一覧
Excel2019Volume
Outlook2019Volume
PowerPoint2019Volume
ProjectProXVolume
ProjectPro2019Volume
ProjectStdXVolume
ProjectStd2019Volume
ProPlus2019Volume
Publisher2019Volume
Standard2019Volume
VisioProXVolume
VisioPro2019Volume
VisioStdXVolume
VisioStd2019Volume
Word2019Volume
こちらの記事も参考にご覧ください。
▶【Office 2021】VL版のインストール